2001 Canada 旅日記

2001年10月21日


ホテルの駐車場から撮影したカスケードマウンテン
撮影時間は現地時間で9時ごろ
 朝の目覚めは爽やかだった。窓の外のボウ・バレイが薄靄の中に見えた。それまで見ていた広
大な景色と違い、谷は切通しの様に見えた。身支度を済ませ朝食。先日ガイドさんに教えられたと
おり掲示板の所に行くとレストランの案内が掲示してあった。しかし、今ひとつ要領が掴めなかっ
た。目の前に昨夜、ディナーを取ったレストラン(閉店していた)の入り口がありホテルの人がいた
ので「朝食は何処?」とクーポン券を見せながら言うと笑顔で「OK!案内するからついて来て。」と
いってレストランまで案内してくれた。昨夜のレストランも広くて落ち着いて雰囲気だったけど、それ
に勝るとも劣らない広さと雰囲気のレストランだった。バイキングの料理も、洋食、和食、中華と豊
富だった。オクサンと二人で面白がって食べていたら動けなくなるほど食べ過ぎてしまった。

 反省しながら部屋に戻り観光の準備をした。観光先を決めコースを設定した。サルファーマウンテ
ンとバンフ市内観光の2箇所に絞った。とりあえずバンフ市街地まで歩いて行き、市内でタクシーを
拾ってサルファーマウンテンに行くことにした。最初にサルファーマウンテンにしたのは「天候が急
変して雨でも降ったら大変だしせっかくの景色が見れなくなるから晴れているうちに行こう」とオクサ
ンが主張したため。これは大当たりでこの日午後から曇りになり夕方には雪が降った。

 9時ごろバンフ市街地に向かって歩き始めた。バンフ・スプリングス・ホテルでタクシーを呼んでも
良かったのだろうけどせっかくだから市街地まで散歩がてら歩いていくことに。市街地からは何度
か車でホテルまで来ているし一本道だからと、歩き始めた。
 ホテルを出てしばらく歩くと「ボウ・ホウルズ」への看板が目に留まった。ナイアガラからの滝つな
がりで行ってみることに。途中案内板はまめに立っていて5分も歩いたら滝についた。ナイアガラと
は違い絶壁を落ちる落差の大きな滝では無く坂道を流れる独特の滝だった。ごつごつとした黒い岩
肌の間を流れる水は真っ白でそのコントラストがきれいだった。そしてみずも川のそこが見得る程透
き通っていた。川沿いにトレッキングコースが出来ているので下流の方に歩いていった。川を左手
に見ながら滝に沿って右手には森の中にバンフ・スプリングス・ホテルが見えた。森の中の古城そ
のもののイメージであった。しばらく歩くと川はほぼ直角に左に曲がっている。曲がった先で広い川
原が広がっている。ボウ・バレイに川は流れ込んでいる。西部劇で川面からインデアンが攻めてくる
シーンが良く有るけど正にそのイメージ。
聞けばこの場所はマリリン・モンロー主演の「帰らざる川」の舞台。映画の撮影に使われるほどの
名勝地だった事を後から知った。

 バンフ市街地は川の対岸になるため橋を求めてトレッキングコースを川の上流に向かって歩い
た。トレッキングコースはきちんと整備されていて心地よく歩けた。道すがら烏(カササギ)の一種や
リスをあちこちで見かけた。
 15分も歩いたところでバンフ・アベニューの橋にたどり着いた。そこから見たカスケードマウンテン
は雄大できれいに見えた。バンフではお勧めのポイント。
 市街地を進みマウント・ロイヤル・ホテルに着いた。フロントでタクシーを頼んだ。10分程でタクシ
ーはやってきた。若いお兄さんといった雰囲気の運転手だった。カーステから、なんと、「ツエッペリ
ンの天国への階段」が流れていた。まさかカナダで聞くとは思わなかった。嬉しくなって「この曲好
きなの?」と聞いたら運転手がボリュームを絞ってしまった。どうも文句をつけられたものと思ったら
しい。ボリュームを上げる様に言った。初めは変な顔をしてバックミラー越しに私のことを見ていたが
こっちも流れている曲が好きだという事が解ると笑顔でステレオに合わせて鼻唄を歌いだした。
 10分も走ったらタクシーはサルファーマウンテンのゴンドラ乗り場に着いた。
料金はC$10だった。

 周りは何故か漢字だらけのバス(台湾人のツアーみたい)が溢れていた。
 C$19でチケットを買って山頂へ。ゴンドラから見る景色はものすごく雄大だった。バンフ・スプリン
グス・ホテルやボウバレイが見えた。オクサンと二人はしゃぎながら景色を楽しんだ。約10分(正確
には8分)で山頂についた。建物から出て目に飛び込んできた景色はなんとも表現のしようの無い
開放感と雄大なものだった。
 しばらくゴンドラの山頂駅の展望台から景色を観ていたけど尾根づたいに続く木製のトレイルを通
ってサルファーマウンテンの山頂にある測候所に行った。
 風も無く日差しが強いため厚着をしていたから汗をかいた。山頂は台湾人?観光客でごった返し
ていた。測候所の中をのぞいたら昔の設備が展示してあった。混んでいたから建物の中の撮影は
出来なかった。
 山頂からはバンフの町並み、カスケード・マウンテン、ボウバレー等が見渡せた。北西の方向に
はトランス・カナダ・ハイウエイが真っ直ぐと続いていた。望遠モードで撮影をしていたらハイウエイに
架かる動物の道が見えた。この動物の道とはハイウエイが通る事で分断されたハイウエイの左右
を動物が行き来をする事が出来るように一定間隔で設置してある。因みにハイウエイは動物が侵
入できないように柵が作ってある。自然を第一に考えての観光地化、本当に感心をした。

 名残惜しかったけど山頂を後にゴンドラで下山した。
登山口の駐車場にはタクシーが居なかった。(日本と違いタクシーはホテル前にしか居ない)そこで
ホテルまで歩いて帰る事にした。駐車場の端まで来たら山道があった。もしかしたらホテルまでの
近道?と予感しオクサンを説得して山道を進んだ。
 地図にも載っていないなので不安は有ったが確実に下り坂で山を降りているし道も一本道だから
最悪遭難する事は無いだろうと思って歩いていた。しばらくしたら後ろから我々を抜いていく人がい
た。これで少なくともどこかにこの道がつながっている事が明らかになった。20分くらい歩いたと思
う。道はバンフ・スプリングス・ホテルにたどり着いた。あまりにも嬉しすぎる結末に一寸興奮をし
た。探検が成功したみたいに。

 30分程部屋でも休んで再び歩いて市街地へ今度は川沿いではなく道路の方から。クラストン博
物館に行きたかったのだが時間の都合であきらめた。その代わり博物館の入り口にあるお土産物
やさんに入った。先住民の民芸品や服等が広い店内に所狭しと陳列してあった。やっぱり革製品
や毛織品は欲しいと思うようなものが多くあった。高かった・・・・仕方のない事だけど。
 20分ぐらい店内を見て回ったけど結局何も買わずに店を後にした。

 今回の市街地繰り出しはお土産の購入が目的でも有ったのでガイドブックを思い出しながら店を
探した。店を見つけると端から店の中に入って行った。
 アンモライト、メープルシロップ、その他ロッキーの記念になるような雑貨が主な目当てだった。
 お土産物屋はバンフ・アベニューに集中していたので予定の所は全て回れた。しかし縁とは恐ろ
しいものでナイアガラと同じ「北極」で買い物をしてしまった、アンモライトのペンダントやネクタイピ
ン、カフスボタンを買った。店員さんが日本語で丁寧にいろいろと教えてくれた。ここでGSTの還付
の説明と用紙をもらった。ここではメープルリーフの形をしたまな板も買った。
 この「北極」は時計台のあるクロック・タワー・ビレッジにある。
 ついでにと隣の店に行ったらメープルシロップを売っている店があった。メープルシロップを見てい
たら店員さんがきて簡単な英語と身振り手振りでラベルの見方といいシロップの見分け方を教えて
もらった。親切だったが風体が一寸不審だった。ラベルには必ず等級がついているからそれを見る
事。色は薄い色のほうがピュアーだという事も教えてくれた。この店土産物屋の他の店と比較して
安く売っていた。とはいっても「AA」で500ml C$21.95だったが。このとき250mlももう一本買ってお
いた。
 他の土産物屋でもメープルシロップの話は聞いたがおおむね店員さんの話は一致していた。
 スキーのメッカという事もあってスキーショップが結構あった。その中の一軒に立ち寄った。雰囲気
も品揃えも日本と大して変わらないと思ったが・・・。
 特に安いとか、特に珍しいといったものは無かった。
 あちこちの店を回っていたら外は小雪がちらついていた。

 土産物を買い込んだ後バンフ駅に行った。実は私、鉄道というものに対し凄くロマンを感じるタイプ
で、時間が許されれば必ず訪れた街の駅には必ず立ち寄る。

 中心街から10分ほど歩いた街外れに駅はある。現在は貨物しか走っていない鉄道なので駅は建
物しか残っていない。駅舎の一部はレストランになっている。ただ季節によっては臨時の旅客列車
が運転される。
 駅前は広大な広場になっていた。
 オクサンと広場の端で駅舎の撮影をしていたら遠くから山にこだました汽車の警笛が聞こえた。
今度は近くで警笛が列車が来てる。あわてて線路のほうにカメラを向けた瞬間、気動車がファイン
ダーに飛び込んできた。何両編成か気になり後でビデオで確認したら100両編成だった。1両20m
としたら2,000mにもなる。日本だったら隣の駅に届しまいそうな長さ。
 貨物が通過した後、プラットホームに行った。さすがにホームの端はかすんで見えなかった。
 駅の近所の「SAFE WAY」(スーパー)に行き今晩の食事と旅の間使う食器を買った。店の中は
ワキングホリデーで来ていると思われる日本人が結構買い物をしていた。
 買い物が済んだ後市街地まで戻り初めて乗り放題のJTBシャトルバスに乗車した。
 ホテルに戻りサンドイッチを作って食べた。食事の後はバンフ最後の夜、ホテルを探検した。昨夜
も探検したけどとても2日では回りきれないほど大きいホテルだった。
 窓越しに雪のちらつくボウバレーを見た後就寝した。

トレッキングコースの案内板

ボウ川沿いのトレッキングコースを市街に向けて

ボウフォール

ボウ川。滝から90度曲がり谷に流れる。

サルファーマウンテンのゴンドラ。
8分で山頂に到着。実際に乗るとほとんど垂直に
上昇しているような感覚になる。
このゴンドラは1959年にオープンし
1998年に再オープンした。

サルファーマウンテン山頂までのトレイル

高速道路に架かる動物の道
500倍で撮影

サルファーマウンテンからホテルまでの山道


バンフのマクドナルド

バンフ駅 駅舎はレストランに使われいる




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