2004 Canadaオーロラ観賞・冬のナイアガラ旅日記

2004年12月27日
第3日目

昼のオーロラヴィレッジ。
実は氷の張った湖。
 昨日同様本日も日の出頃起床。2日連続で見れなかったため悶々とした雰囲気の目覚めだ った。今日はオプショナルツアーの犬ぞり、スノーモービル体験を申し込んでいた。モーテル 近所のコンビニで朝食を買い のんびりと出発の準備をした。
 定刻どおり13:00ごろ黄色いスクールバスが迎えにやって来た。ガイドさんとも今日で3日 目。なかなか親切なお兄さんであれこれと会話を交わした。オーロラ観賞のときは日替わり で女性ガイドさんが世話をしてくれたが本日の体験ツアーはこのお兄さんがバスの運転から 案内までしてくれた。純朴な人だった。オーロラ観賞同様、バスはあっちこちのホテルを経由 して目的地へ。全部で十数人4〜5組。中には一人旅の人も。因みに男性は私だけ。年齢 層は今回は20代前半の娘のグループもあったけど我々と同じ30代中ごろが中心だった。 体験ツアーはオーロラ観賞をしている「オーロラヴィレッジ」と呼ばれるこの旅行会社所有の 広場でおこなわれた。オーロラ観賞の往復に通っていた道も昼間通ると随分と印象の違うも のだった。日本で言えば長野や伊豆の高原を走っているような印象を受けた。

 30分程して「オーロラビレッジ」に到着。ここも昼と夜ではやっぱり印象が違った。昼のほう が何故か広く感じた。バスを降りティーピーに入って恒例のホットドリンク。みんなお茶、コー ヒー、ホットチョコ、中には白湯(要するにただのお湯)と言う人も。メンバーは女性ばかり。年 齢は20代前半のグループから我々と同い年くらいの女性2人組等全部で4グループ十数人 だった。
 まず犬ぞり体験。ガイドさんの話だと犬は躾けていないからいきなり噛み付いてくる事もあ るので変に近寄ってはいけないと注意を受けた。あまり犬をかわいがるとソリを引かなくなる ので散歩とかさせないでソリを引くときだけに犬小屋から出してあげるとのこと。確かにマッ シャーがソリを引く犬を選定しだすと犬は選んでもらいので凄い勢いでいっせいにアピールし 始める。そのほえ方は本当に凄まじく異常に思えた。
 犬の選定も一番前が一番頭の良い犬、その次は例えば若い犬とかポジションによって必 要とする犬のキャラクターある。そして犬がそりに連結されるといよいよ、我々が搭乗。ソリの エッジやフレームは木製で船の部分は帆製だった。4人乗りで、前後の人と密着して搭乗す る。前から体重の軽い人が座る。私は一番後ろになった。私とオクサンはゴーグルを持参し た。風を切って走るからと思いスキーの感覚でゴーグルを用意したが・・・・・。
「曇り止め用のスリットから入る風で眉間が凍傷になった人がいるので使用しないほうがい いけど」
とガイドさんにアドバイスされた。オクサンは素直にゴーグルをしまったが私はせっかく持って きたからとアドバイスを無視してゴールを使用した。ソリが走り出すと直ぐにスリットから入る 冷気で眉間が切れたように痛くなりあわててゴーグルを外す破目になった。
 マッシャーが犬に出発を命じるとソリは徐に滑り出した。目線が地面に相当近くなっている ため傍目のスピード以上に物凄く速いスピードを感じた。ソリは森に入り木々の間を潜り抜 け、アップダウンするコースをジェットコースターのように滑り一回りして元のところに帰ってき た。終わればあっけないが中々面白かった。
その後オーロラヴィレッジ内にあるスノーモービル用のトラックを好き勝手にグルグル走った。 最初は戸惑ったがカーブの重心移動はスキーと全く同じ。結構なスピード(時速40Km)でトラ ックを走った。乗りなれるとトラックをグルグル回っているだけでは物足りなくなって来てしまっ た。それでも爽快感を味わう事が出来た。
 犬ソリとスノーモービルの体験が終了しティーピーへ。まだ15時頃だというのに辺りは夕 方。マシュマロを焚き火で焼いて食べた。この辺りではバーベキューの締めにマシュマロ焼 きを食べるらしい。


  オーロラ観賞3日目

 スーパーに行って夕食を買い込みモーテルで腹ごしらえ。オクサンとの話題は「今日オーロ ラを見ることが出来るのか?!」その話題ばかりだった。オクサンは「自然のものだからしょう がない・・・」とか言っていたが。私は「絶対に見れないと嫌だ!」と子供のように主張した。こ んなところで主張しても仕方が無いが。それこそ「地球の果てまで来て坊主(オーロラを見ず に帰る事)で帰るなんて納得いかない。せっかく取った休みが無駄になる。せっかく払った旅 行代がもったいない」と言うのが本音。実際イエローナイフと言う町は観光だけ来るにはいさ さか寂しすぎる。
 バスはいつもの通り20:00頃迎えに来た。バスに乗ると現地の運転手さんが「今日は見れ る!大丈夫だよ!」と明るく言ってくれた。一緒にいたガイドさん(昼間の男性ガイドさん)も 「今日は期待できますよ!」といってくれた。しかし!気持ちが狭くなっている私は顔で笑い ながらも心の底では
「そんなに、期待持たすなよ!」
 各ホテルを周りバスは満員に。昼オーロラヴィレッジで一緒だった人たちもいた。みんな 悶々とした表情。今日から来た人達も居た。その人達は比較的明るい表情。21:00頃オーロ ラヴィレッジに到着。ティーピーで一通りの予定確認が済むと即散開、カメラを三脚にセットし 広場でも他の人から離れたところでオーロラの出現を待った。しかし、待てど暮らせどオーロ ラは出なかった。満月で月明かりは煌々と照っていた。
「あ〜あ、今日も出ないなあ〜」
オクサンと2人寒さに耐えながら出現を待ち続けた。どのくらい寒いかと言えば素手なら数秒 で手が痛くなる。一寸カメラをいじる時のように細かい作業をしようと素手になると直ぐに寒さ で手が痛くなる。吐く息でフェイスマスクの口の部分が硬くなる(要するに吐く息が凍る)カイ ロをポケットに入れていてもカイロは暖かいがカイロから数ミリ外れればカイロの熱が伝わら ない。
 22:50頃薄っすらとオーロラが出現。しかし直ぐに消えた。23:00にティーピーで軽食。暖か いスープを飲みながら体の暖を十分に取った。みんな悶々としていた。ある意味異常な雰囲 気が流れていた。
 一休みをしてティーピーを出てカメラをセットした。辺りは我々の他数名がいるだけだった。 みんな半分諦めていてティーピーに引っ込んでいた(のかな?)。しばらくすると(手元の記録 では23:20頃)急に辺りが妙にに青みがかって来た。オクサンに「あれ?なんか妙に青くな い?」と聞いた。オクサンは「そお?」
 そうかなあ〜?と思いながら空を見た。なんと空がエメラルドグリーンに
「オーロラだ!」満月の空にハッキリとエメラルドグリーンのカーテンが空を駆けていた。
 オクサンも直ぐに反応し 大声で 「オーロラだ!オーロラが出たー!」と絶叫。我々の傍に いた女性も(一人でオーロラ観賞に参加していた)「あー、出たー」と絶叫。それを聞きつけた ほかの人達も どやどやと動き出し「オーロラだ!オーロラ!」狂ったように叫んでいた。
 オーロラをバックに写真撮影をカメラマンに依頼していた人達が狂ったようにカメラマンを呼 んでいた。カメラマンも「順番」とか何とか言って半ば喧嘩気味だった。それだけ皆、悶々とし ていたわけだよね。
 我々はといえば狂ったようにシャッターを切りまくった。寒さの影響を受けないようにカメラは フリースでくるんでいたが、シャッターは凍るのか上手い事閉まらなくなり露出オーバー気味 になった。
 オクサンは傍に寄ってきた同い年くらいの女の人(昼のツアーで一緒だった女性コンビのひ と、この日が最後の観賞と聞いていた)と手を取り合って喜んでいた。(オクサン言うには急 によってきて手を取り興奮しながらはしゃがれたとの事)オクサンも私も興奮しながら写真を 撮りながらオーロラに見入った。この後もオーロラは空を駆け巡った。頭の上、地平線の向こ うから縦横無尽に満月の夜空を乱舞した。特に24:10ごろの動きが一番活発だった。ついに 憧れのオーロラを見た!本当に体全体から喜びがこみ上げて来た。憧れ実現。夢が叶った 喜びで一杯。なんともスッキリした気分に生った。
 帰りのバスは興奮に包まれていた。今日でオーロラ観賞最後と言う人達は本当に喜びに 満ちていた。自分も人事でない分、
「わかるよ!その気持ち!おれも数時間前までは半泣きだった!」って!
モーテルに帰りカメラの結露対策と防寒具、防寒靴を干した。オクサンと2人興奮しながら 「よかった」「よかった」を連発。
 床に入ってテレビを見たら「ラスト・サムライ」をやっていた。イエローナイフは結構ケーブル テレビが充実していて色々な番組が放映されている。映画もドラマも同時に複数放送されて いる。もちろんニュース専門、天気予報専門と。ちなみに「ラスト・サムライ」はDVDを持って いるが途中までしか見ていなかったからついつい最後まで見てしまった。気がつけば5:00 頃に。オクサンはとっくに寝ていた。私も就寝。長い一日だった!

犬小屋で待つ犬たち

犬ぞりツアーに出発!

スノーモービルに乗るオクサン

夕方のオーロラヴィレッジ。
これでも14時頃。

世界最北のKFC。

ついに出たオーロラ!

この日はグリーンのオーロラ





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