2004 Canadaオーロラ観賞・冬のナイアガラ旅日記

2004年12月28日
第4日目

市役所前の看板
  何時もどおりの10時に目覚めた。今日はオクサンと徒歩で市内観光をする事にした。見物 をする施設は数えるほどしかないからコースはおとといの市内観光とほぼ同じになってしま う。地図を片手に出発した。
 
 まずは、市役所前に行った。雪を踏みしめて51Ave.を西方向へ。52st.を北方向に向かい 市役所まで歩いた。途中結構なビル(地上10数階建てのマンションやオフィスビル)が立っ ている。10数分で市役所へ。州都ということもあり大きくて立派な市役所だった。
 この49Ave.は官庁街?で、西側から市役所、騎馬警察、軍の建物が並んでいる。
 49Ave.軍の建物からフレーム湖にでた。凍った湖沿いにヴィジターセンターまで行った。
 入り口で北緯60度訪問の証明書を発行してもらい(確か1ドルくらい発行料が必要だった と思う)ヴィジターセンターは入場無料。中に入り熊や鹿の剥製、ダイヤモンド鉱山の模型が あったかな?あとはオーロラなどイエローナイフの写真が展示してある。オクサンとの会話も オーロラに写真に集中。
「いいなあ〜、こんなの見たいねえ」とか「昨日の写真上手く取れているかなあ〜」
 まあ、こんな会話が自然と出てきた。
 ビジターセンターを出てフレーム湖の湖面を歩いて再びコミニュティーフラッグの元へ。博物 館があるとガイドブックに書いてあったから行ったが鍵が閉まっていた。再びフレームを歩い て市内へ。遠くに州議会堂が見えた。このときの外気はマイナス15度程度だった。
 
 ダウンタウン北部から スパー「エクストラフーズ」の向かいの「バンダモール」に寄った。シ ョッピングモールの中は雑貨、薬が売っていた。郵便局もあった。結局は覗いただけで終わ った。向かいの「エクストラフーズ」に寄った。本日がイエローナイフ最後と言う事で、カナダで 絶対に買って帰っているメープルシロップの瓶詰めを数本買いこんだ。バンクーバ辺りで買う のより1割ほど高かったと思うがノースウエスト準州は州税が無いため結局は同じくらいで購 入できた。
 
 一旦モーテルに荷物を置き 今度はフランクリン通りを右折(おおむね東方向)してオールド タウンに向かって歩き出した。時間は14:30頃、気持ち薄暗くなってきた。
 オールドタウンは20世紀始めに突き出た半島、永久凍土の上に出来た町。ダウンタウン は永久凍土の上の岩盤に近年築かれたもので高台の上にある。だから道も 長い下り坂、 歩道をテクテクと20分程歩いた。オールドタウンは 日本でも見かけるような木造の建物ば かりで 昔なつかしの景色。 しばらく歩くと永久凍土の上に築き地盤が緩んだときに傾斜し た家の前(傾斜した家を観光用に残している。数年前まで実際に人が住んでいたとか・・・) に出た。パイロットモニュメントの麓から湖に出た。イエローナイフ湾と呼ばれるこの辺りは夏 は水上飛行機の基地になっているようだが冬は飛行機にソリを付けて離発着している。
 氷の湖をアイスロードの入り口まで約20分歩いた。道路と違い雪が積もりっぱなしのため 歩くのに苦労した。
 ガイドブックによれば氷の厚の2乗×4倍で出た数にトン表示をして通れる車の重量を制限 している。アイスロードの入り口に走行可能車両の看板が出ている。今日の表示は10トンま で。大型トラック通行禁止。逆に言うと氷の厚みは約1.6m弱になる。
 アイスロードの入り口で写真撮影。辺りは暗くなり始めた。やはり寒くなってきた。オクサン と宿までの道を急いだ。しかし、日没後の暗くなるのが早いのと気温の低下は想像以上だっ た。さっきまではそれほど寒さを感じなかったが物凄く寒く感じた。そのうち風も吹き出して顔 面はフェイスマスク無しでは耐えられなくなってきた。周りの目標が無くなりロスとポジショ ン。
「こんな街中の近所で遭難?」
なんて冗談を思い浮かべながら道を急いだ。坂道を上がりきり、ダウンタウンのビルが近くに 見え始めた。歩いている道が52Ave.であることが解った。ホッとしながらオクサンと空を見上 げた。
「あっ!オーロラ!」薄っすらとエメラルドグリーンの帯が空を流れていた。
「今日も見れるかなあ〜?」
空港に着陸する例の旧式のプロペラ機が低空を飛んで行った。


 オーロラ観賞4日目

 オーロラ観賞も今日で最後。いくら昨日見れたからといってもやはり今日も見たい。イエロ ーナイフ最後の晩餐はケンタッキーフライドチキンで済ますことに。オクサンと2人、17時ごろ 暗くなった街に出た。
 先ほど薄っすらとオーロラを見たものだから、空を見ながら歩いていた。フランクリン通りを 渡ってYKモールの付近、なんと!グリーンの帯が!
「オーロラだ!オーロラ!」2人で叫んだ。
暗くなった街の空を見事なエメラルドグリーンのオーロラが空を駆けていた。
「こんな 街中でも見えるんだ!」
興奮しながらケンタッキーで食事を済ませた。帰りもオーロラは見えていた。
「今日は期待できる!」オクサンと興奮しながらオーロラ観賞の準備をした。特に写真機の点 検、フイルムの本数防寒具、カイロ等・・・・。
 
 20:00定刻どおりピックアップのバスはやって来た。乗ると バスの運転手さんが親指を立 てて
「今日はバッチリ!絶対見れるよ!さっき見えていたけど 見た?」
私も親指を立てて
「もちろん。見たよ!」
 いつもの通りピックアップのためホテルを周り21時ごろオーロラビレッジに。
 ティーピーの中での話もそこそこ21時30分頃カメラのセットを終えオーロラの出現を待っ た。待ったと言ってもバスの中からも薄っすらとオーロラは見えていた。
 セットを終わって暫くすると 青いオーロラが出現。興奮しながらシャッターを切りまくった。 今日は昨日と違い動きの激しいオーロラだった。この日の気温はマイナス30度近くまで下 がった。シャーターは凍り付いて動きが鈍くなった。やはり、オーロラは寒い時の方が良く見 えるって言うのは本当なのか。

 22時ごろになると色もエメラルドグリーンから白色、ピンクと変色してきた。動きもいっそう 激しくなり、それまでの柔らかいエメラルドグリーンのオーロラとは違うものになってきた。私 のイメージしたオーロラを見ることが出来た。本当に感動した。子供の頃絵本に描いてあった オーロラ。私の世界ではおとぎ話が現実になった。夢が実現されたと言う満足感で一杯だっ た。動きの悪くなったシャッターを叱咤しながら撮影を続けた。
 オクサンは感動して涙を流していたらしい。おかげでまつげが凍って真っ白。凍傷になると いけないから直ぐに氷を落としたけど。

 この日はオーロラ日和でオーロラショーはずっと続いた。特に頭上を動きの激しいオーロラ が通過する時は「うおー」としか表現できない。光の動物が天空を縦横無尽に駆けているよ う、言葉にならない。この日は当然、観賞時間の延長をした。1時45分集合時間ぎりぎりに  強いエメラルドグリーンのオーロラが出現。最後のオーロラを撮影。オーロラがまるで最後の サービスをしてくれた様だった。
 バスに乗り市内へ。途中何気なく車窓を見ると。オーロラが見えた。バスを追いかけるよう にオーロラが出現していた。

 3時頃モーテルに戻った。朝は5時40分出発。寝ずに荷造りをする事にした。最後にもの すごいオーロラショーの感動を抑えることなくオクサンと荷造りに励んだ。

湖側から見たヴィジターセンター。
右の白い建物はエクスプローラーホテル。

ヴィジターセンターの前で

オールドタウンの中心の山頂にある
パイロットモニュメント

水上飛行機でなく氷上飛行機

何の建物かと思えば船だった

アイスロードの通行表示

オーロラビレッジの温度計。
23時頃の気温。この日は
結局-30℃を超えた。

こんなオーロラが見れるなんて!





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